「新卒のときと同じ書き方でいいのかな」「1年ちょっとの職歴をどう書けばいい?」「退職理由は書かないといけない?」——第二新卒として転職活動を始めると、履歴書の書き方で手が止まる方は少なくありません。

先に結論をまとめると、第二新卒だからといって特別な履歴書を作る必要はありません。基本的な書き方は、一般的な転職者の履歴書と同じです。そのうえで、次の4点に注意しましょう。

  • 新卒時と違って職歴がある:職歴欄に、入社・退社や現在の勤務先を正しく書く
  • 短い職歴でも省略しない:在籍期間が短くても、担当した業務を簡潔に添えて書く
  • 志望動機は転職理由と一貫させる:「なぜ辞めるのか」と「なぜこの会社か」がつながるようにする
  • 職務経歴書と役割を分ける:履歴書は要点、職務経歴書は具体的な経験と実績

この記事では、ハローワークが公開している応募書類の作り方の資料や、厚生労働省の履歴書様式例をもとにした基本と、CareerMedia編集部による実務的な整理を分けて解説します。応募先から様式や書き方の指定がある場合は、そちらを優先してください。

第二新卒の履歴書は新卒時と何が違う?

新卒の就職活動では、学歴と学生時代の経験が中心でした。第二新卒の履歴書では、次の点が変わります。

項目 新卒時 第二新卒
職歴欄 「なし」が中心 入社・配属・退社(または在職中)を記載
アピールの中心 学生時代の経験 社会人としての経験+今後の意欲
志望動機 就職したい理由 転職する理由とつながる志望理由
添付書類 履歴書のみが多い 職務経歴書の提出を求められることが多い

ハローワークの「応募書類の作り方」パンフレットでも、近年は履歴書のほかに職務経歴書の提出を求める企業が多くなっていると説明されています。一方で、採用担当者はまず履歴書を見るため、履歴書だけでもアピールできるようにすることが大切だとされています。

第二新卒の履歴書マップ。基本情報、学歴・職歴、免許・資格、志望動機・アピールポイント、本人希望記入欄の5つの欄と、それぞれで第二新卒が意識したいポイントを整理した図。学歴・職歴と志望動機・アピールポイントが新卒との違いが出やすい欄。

第二新卒の履歴書を書く前に準備するもの

書き始める前に、次の情報を手元にそろえておくとスムーズです。

  • 学歴の正確な情報:学校の正式名称、学部・学科、入学・卒業の年月
  • 職歴の正確な情報:会社の正式名称、入社年月、配属部署、担当業務
  • 免許・資格の正式名称と取得年月
  • 応募先の求人票・募集要項:様式の指定、提出方法、求められている経験
  • 転職理由と志望動機のメモ:なぜ転職するのか、なぜその会社なのか
  • 証明写真(写真の貼付を求められている場合)

年月の確認には、卒業証書や雇用契約書、入社時の書類などが役立ちます。和暦と西暦の換算を間違えやすいので注意しましょう。

履歴書の基本項目と書き方

ハローワークのパンフレットで説明されている基本をもとに、各欄の書き方を整理します。

  • 様式:A4版とB5版のどちらでも差し支えないとされていますが、企業の書類はA版で統一されていることなどから、A4版が勧められています。応募先から指定がある場合はその様式に従います。厚生労働省は、公正な採用選考の観点から「履歴書様式例」を公表しています(性別欄は任意記載、通勤時間や扶養家族などの欄はなし)。
  • 手書きかパソコンか:応募先によって異なります。同パンフレットでは、「手書きでもパソコンでも構わない」とする企業が多いため、特に指定がなければ作成にかけられる時間などを考えてどちらかを選ぶ、と説明されています。手書きの場合は黒のボールペンや万年筆を使い(鉛筆・シャープペンシルは不可)、書き間違えたら修正液や二重線で直さず、最初から書き直すとされています。
  • 日付:書いた日ではなく、提出日(郵送なら投函日、持参なら持参日)を書きます。年号は和暦か西暦のどちらかに統一します。
  • 氏名・住所:住所は都道府県名、マンション名、部屋番号まで省略せずに書きます。
  • 連絡先:電話番号やメールアドレスを記載します。在職中の場合、現在の勤務先を連絡先として書くのは適当でないとされています。
  • 学歴・職歴:古い順に書きます(詳しくは次の章で解説します)。
  • 免許・資格:「○○免許 取得」「○○検定 合格」のように正式名称で書きます。応募先の仕事に関係するものを優先し、勉強中のものもその旨を明記して書けるとされています。
  • 志望の動機・アピールポイント:採用担当者にアピールするために特に重要な欄とされています(後半で解説します)。
  • 本人希望記入欄:空欄にせず、「貴社の規定に従います」や「○○職を希望します」などと書く方法が紹介されています。給与などの具体的な希望は、面接などで相談するのが一般的とされています。

写真については、厚生労働省の履歴書様式例でも「写真をはる必要がある場合」と書かれた欄になっており、必要かどうかは応募先の指定を確認しましょう。貼付する場合は、無背景・無帽で本人の正面上半身が写った写真を使い、はがれたときのために裏に氏名を書いておくと案内されています。

第二新卒の学歴・職歴の書き方

学歴の書き方

学歴は、学校への入学・卒業(修了)を古い順に書きます。高校・専門学校・短大・大学は、学部・学科・専攻なども書きます。学校名は「○○高校」ではなく「○○県立○○高等学校」のように正式名称で書きます。

どこから書き始めるかについて、一律のルールは確認できませんでした。ハローワークのパンフレットの記載例では、高等学校の入学から書かれています。迷った場合はこの記載例を参考にし、応募先から指定がある場合はそれに従いましょう。

職歴の書き方

職歴は、入社・退社の経歴を古い順に書くのが基本です。会社名は「(株)○○」と省略せず、「株式会社○○」と正式名称で書きます。ハローワークのパンフレットでは、配属部署や担当業務などを付記する書き方も紹介されています。

以下は、CareerMedia編集部が作成した架空の記入例です(人名・学校名・企業名・年月はすべて架空)。

第二新卒の学歴・職歴の記入例(すべて架空)。学歴は2016年4月の高等学校入学から2023年3月の大学卒業まで。職歴は2023年4月に株式会社△△に入社、営業部に配属、法人顧客への既存営業を担当、現在に至る(2026年11月末退職予定)、以上。

退職済みの場合は、次のように書きます(架空の例)。

年 月 学歴・職歴
2023 4 株式会社△△ 入社
営業部に配属。法人顧客への既存営業を担当
2026 9 株式会社△△ 一身上の都合により退職
以上

職歴の最後には「以上」と書きます。

職歴が1年未満・2年程度の場合はどう書く?

在籍期間が短くても、職歴は省略せずに書きましょう。職歴を書かずにおくと、面接や入社後の手続きで経歴が分かったときに、信頼を損ねるおそれがあります。

短い職歴を書くときは、次の点を意識すると伝わりやすくなります(編集部による整理)。

  • 担当業務を一言添える:「営業部に配属。法人顧客への既存営業を担当」など、何をしていたかが分かるようにする
  • 研修期間も含めて事実で書く:研修後に配属された場合は、配属先と業務を書く
  • 詳しい内容は職務経歴書で補う:工夫したことや成果は、職務経歴書や志望動機・アピールポイント欄で説明する

在籍が数か月の場合の例

研修期間を終えてすぐに退職した場合なども、書き方の基本は同じです(架空の例)。

年 月 学歴・職歴
2026 4 株式会社□□ 入社
新入社員研修(約2か月)の後、販売部に配属
2026 8 株式会社□□ 一身上の都合により退職
以上

正社員以外の雇用形態だった場合

契約社員・派遣社員・アルバイトなどで働いていた場合について、ハローワークのパンフレットでは、雇用形態を「入社(契約社員)」のように( )書きで添える方法が紹介されています。派遣の場合は、派遣元と派遣先、従事した業務を書く方法が示されています。

また、学業期間中のアルバイトは通常は書かないとされています。ただし、卒業後のアルバイトや、応募先の仕事に関係する経験、責任のある仕事を任された経験などは、アルバイトであることを明記したうえで書く方法も紹介されています。新卒入社前後にアルバイトで働いていた期間がある場合は、こうした書き方を参考にしましょう。

1年未満で退職を考えている方は新卒1年目で辞めたい…転職しても大丈夫?、2年目前後の方は新卒2年目で転職しても大丈夫?もあわせて参考にしてください。

なお、空白期間(退職後に働いていない期間)の書き方について、一律のルールは確認できませんでした。履歴書に詳しく書く必要はありませんが、面接で聞かれたときに、その期間に何をしていたかを説明できるようにしておきましょう。

退職理由は履歴書に書く必要がある?

履歴書に退職理由を詳しく書く必要はありません。ハローワークのパンフレットでは、退職の理由は「一身上の都合により退職」「出産のため退職」「会社都合により退職」などのように簡潔に書くと説明されています。

自己都合で退職した場合は、パンフレットの例にもある「一身上の都合により退職」と書く方法があります。前向きな理由がある場合は、「志望の動機、アピールポイント」欄で丁寧に書くとよいとされています。

ただし、面接では退職理由(転職理由)を聞かれることが多いと考えておきましょう。履歴書には簡潔に書き、詳しい理由は面接で説明できるように準備しておくのが現実的です。転職理由の整理と伝え方は、第二新卒の転職理由はどう伝える?で詳しく解説しています。

在職中に転職活動する場合の書き方

在職中の場合は、ハローワークのパンフレットで紹介されているとおり、職歴の最後の行に次のように書きます。

  • 「現在に至る」
  • 退職日が決まっている場合:「現在に至る(2026年11月末 退職予定)」のように付記する

また、在職中は日中に電話に出られないこともあります。本人希望記入欄に「在職中のため、日中は電話に出られない場合があります」などと書き添える方法も、同パンフレットで紹介されています。連絡先欄に現在の勤務先を書くのは避けましょう。

第二新卒の志望動機を書くポイント

履歴書の志望動機欄は限られたスペースです。CareerMedia編集部では、次の4つの要素で短くまとめることをおすすめしています。

  1. 結論:その会社で何をしたいのか
  2. 転職理由との接続:現職の経験から、なぜその仕事を目指すようになったのか
  3. 応募企業を選んだ理由:なぜ他社ではなくその会社なのか
  4. 活かせる経験:これまでの経験を、入社後にどう活かすか

例(架空)

法人営業として既存顧客を担当する中で、顧客の課題に合わせて提案の幅を広げたいと考えるようになりました。貴社は幅広い商材を扱い、顧客ごとに提案を組み立てる営業スタイルをとられている点に魅力を感じています。現職で身につけた顧客との関係づくりと、ヒアリングの経験を活かし、提案型の営業として貢献したいと考え、志望いたしました。

例文はそのまま使うのではなく、自分の経験と応募先の情報に置き換えて書きましょう。志望動機の作り方の詳細や、そのほかの例文は第二新卒の志望動機の書き方で解説しています。

第二新卒の自己PRを書くポイント

履歴書の自己PR(アピールポイント)は、次の流れで短くまとめると伝わりやすくなります(編集部による整理)。

経験 → 工夫 → 得たこと → 次でどう活かすか

例(架空)

営業事務として受発注業務を担当し、入力ミスを減らすために確認用のチェックリストを作成してチームで共有しました。その結果、確認の手戻りが減り、正確さとスピードを両立する工夫の大切さを学びました。貴社でも、正確な事務処理を通じて営業活動を支えていきたいと考えています。

「実績がない」と感じる場合でも、担当した業務や工夫したことを書き出すと、書ける材料は見つかることがあります。自己PRの材料の見つけ方は、第二新卒で実績がない…自己PRに書けることを見つける4ステップで詳しく紹介しています。

履歴書と職務経歴書の違い

履歴書 職務経歴書
役割 基本情報と経歴の概要 実務経験・能力の具体的なアピール
様式 決まった様式(市販品や様式例など) 自由(A4で1〜2枚程度が一般的)
職歴 入社・退社などを簡潔に 担当業務・工夫・成果を具体的に
志望動機・自己PR 要点を短く 必要に応じて詳しく

ハローワークのパンフレットでは、職務経歴書の目的は採用担当者に実務能力をアピールすることにあり、様式は自由で、A4用紙1〜2枚程度にパソコンで作成するのが一般的と説明されています。社会人経験が短くても、研修の経験、勉強中の分野、仕事への姿勢・意欲などの面からアピールできるとされています。

第二新卒の場合、履歴書の職歴欄には要点だけを書き、担当業務の具体的な内容や工夫・成果は職務経歴書で説明する、という役割分担を意識しましょう。両方の内容が食い違わないように注意が必要です。

第二新卒の履歴書で避けたいミス

  • 短い職歴を省略する:経歴は事実どおりに書きましょう。
  • 会社名・学校名を略す:「(株)」「○○高校」ではなく正式名称で書きます。
  • 年号が混在している:和暦と西暦のどちらかに統一します。
  • 修正液や二重線で直す(手書きの場合):書き間違えたら書き直します。
  • 使い回し・日付が古いまま:応募先ごとに内容と日付を見直しましょう。
  • 志望動機がどの会社にも当てはまる内容になっている:応募先を選んだ理由を具体的に書きます。
  • 前職への不満だけを書く:転職理由は、次にしたいことにつなげて表現します。
  • 本人希望記入欄が空欄:職種の希望や「貴社の規定に従います」などを書きます。

履歴書提出前のチェックリスト

履歴書の提出前チェックリスト。応募先の様式・形式の指定を確認した、日付は提出日で年号は統一、学校名・会社名は正式名称、短い職歴も省略せずに書いた、在職中は現在に至ると書いた、志望動機と転職理由に矛盾がない、職務経歴書と内容が食い違っていない、誤字・脱字を読み返して確認した、の8項目。

提出前には、声に出して読み返したり、身近な人に読んでもらったりするのも有効です。ハローワークでも、書類の書き方のセミナーや、窓口での添削アドバイスを行っていると案内されています。

一人で書類を作るのが不安な場合は、書類作成のサポートを行っている転職サービスに相談する方法もあります。たとえば第二新卒エージェントneoは、公式サイトで履歴書・職務経歴書の添削を行っていると説明しています。

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ほかのサービスも含めて比較したい場合は、第二新卒向け転職・就職サービスの比較ページや、第二新卒におすすめの転職エージェント比較を参考にしてください。

よくある質問

Q. 履歴書は手書きとパソコン、どちらがいいですか?

A. 応募先によって異なります。ハローワークのパンフレットでは、「手書きでもパソコンでも構わない」とする企業が多いと説明されています。応募先の指定があれば従い、特に指定がなければ作成にかけられる時間などを考えて選びましょう。

Q. 履歴書に写真は必須ですか?

A. 応募先によります。厚生労働省の履歴書様式例でも、写真欄は「写真をはる必要がある場合」とされています。応募先の指定を確認してください。

Q. 学歴はどこから書けばいいですか?

A. 一律のルールは確認できませんでしたが、ハローワークのパンフレットの記載例では高等学校の入学から書かれています。応募先から指定があればそれに従いましょう。

Q. 1年未満で辞めた会社も書く必要がありますか?

A. はい、職歴は省略せず事実どおりに書きましょう。在籍期間が短い理由は、面接で説明できるように準備しておくことが大切です。

Q. 退職理由はどこまで書けばいいですか?

A. ハローワークのパンフレットでは、「一身上の都合により退職」のように簡潔に書くと説明されています。詳しい理由は面接で聞かれたときに説明しましょう。

Q. 性別欄は書かないといけませんか?

A. 厚生労働省の履歴書様式例では、性別欄は任意記載とされており、未記載とすることも可能とされています。市販の様式や応募先指定の様式を使う場合は、その様式に従ってください。

Q. 職務経歴書も必要ですか?

A. 求められるかどうかは応募先によります。ハローワークのパンフレットでも、職務経歴書の提出を求める企業が多くなっていると説明されています。求人票や募集要項で確認しましょう。

まとめ

  • 第二新卒だからといって特別な履歴書を作る必要はない。基本は一般的な転職者の履歴書と同じ
  • 職歴は短くても省略せず、正式名称で入社・退社(在職中は「現在に至る」)を書く
  • 退職理由は「一身上の都合により退職」のように簡潔に書き、詳しい理由は面接で説明できるように準備する
  • 志望動機は転職理由とつながるように、自己PRは「経験 → 工夫 → 得たこと → 次でどう活かすか」で短くまとめる
  • 履歴書は要点、職務経歴書は具体的な経験と実績、と役割を分ける
  • 手書きかパソコンか、写真の有無、様式などは、応募先の指定があればそれに従う

履歴書は、転職理由や志望動機を整理するきっかけにもなります。一つひとつの欄を丁寧に埋めながら、面接で話す内容の準備も進めていきましょう。第二新卒の転職全体の流れは、第二新卒とは?何歳まで?や第二新卒の転職は厳しい?でも整理しています。

出典

※記入例・例文はすべてCareerMedia編集部が作成した架空のものです。

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